側副気道・排痰機序・等圧点理論(呼吸の講習会の復習②)

はじめに

今回も2/13.14の呼吸の講習会に行った時の復習の記事になります。

自分の忘備録も兼ねて書いていますので、内容の順番などは滅裂ですがご容赦下さい。

また僕というフィルターを通ったものなので、講師の先生方の言いたかった事とは異なると思います。

そのため「あなた理解は間違えているよ」などのご指摘があれば非常に助かりますので、よろしくお願い致します。

何かの参考になれば嬉しいです。

 

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虚脱した肺胞が膨らむ機序

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痰などにより細気管支が痰などにより塞がれ、肺胞が虚脱した(ぺしゃんこになった)としても、虚脱した肺胞を上にした状態で深吸気や呼吸介助などを行うと、復活できる場合あります。

その際には、次の3つの側副気道から空気が流れて虚脱した肺胞が膨れます。

 

側副気道

①Kohn孔(コーンコウ):肺胞どうしを繋ぐ穴

②Lambert吻合(ランバートフンゴウ):肺胞と細気管支を繋ぐ所

③Martin吻合(マーチンフンゴウ):細気管支どうしを繋ぐ所

 

排痰の図

この3つの側副気道により虚脱した肺胞は膨らみます。

そのため次の呼気の際には、膨らんだ肺胞から詰まった細気管支に中枢気道に向けて大きな気流が発生するため、虚脱の原因となった痰を、中枢気道へ運ぶ(排痰する)事ができるんです。

 

脳の血流にも詰まった時のバイパスとして側副血行路があるですが、それと似てますね。

血流は一方向なので血栓は飛んではくれないですが(・_・;)

 

 

 

 

ついでに呼気時に痰が出る機序について復習してみます

以下の内容は「第17回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキストP210、211」からの引用・改変したものです

 

 

呼気時に痰が出る機序

吸気

横隔膜が収縮して下に下がる事で、胸郭内に大きな陰圧(-6~-7cmH20)が生まれ、それに引っ張られる形で肺や気道が膨らみ、空気が肺内に入ってきます

これが吸気

 

呼気

呼気時には、その下がった横隔膜が元に戻ろうとするため、胸腔内の容積が少なくなり胸郭内圧が高まります

その内圧により、肺だけではなく気道も生理的に狭窄します

そのため気流速度は吸気よりも大きくなり、この速さの差によって痰の移動が行われる訳です

 

以上の事が理解できると、人工呼吸器の陽圧換気の際に痰が溜まりやすい原因が分りやすいと思います

人工呼吸器の陽圧換気というのは、空気を無理矢理、肺に送り込んでいるようなものです

そのため呼気時の気道の生理的な狭窄も起こりにくいため、痰の移動が妨げられてしまうのですね

 

 

 

更についでに排痰の機序の所でよくお目にかかる等圧点理論について図を使って復習してみます

 

等圧点理論

強制呼出(以下huffing:ハフィング)をすると、気道に気道内圧 と気道にかかる側圧とが等しくなる点(等圧点:equal pressure point)が生まれます

HHHH

この点より口側に局所的に気道が強く狭窄する部位(choking point)が生じます

気流速度はそこで最大となり、この強い気流が気道内にある痰を吹き飛ばす作用を持ちます

 

このchoking pointは高肺気量では中枢にあり、低肺気量では末梢に移動すると言われています

ここで大事なのはchoking point移動するという事なんですね

 

huffing中にchoking pointが中枢から末梢へ以下の図の様に動いていると考えられます

DDDDDD

 

KIKIKI

GGGGG

 

図だと理解しやすいと思います

 

 

 

huffingの事もでてきたので、ついでにhuffigの復習もしておきます

 

 

強制呼出(ハフィング:huffing)のしかた

定義は「肺理学療法標準手技」の本のP42に以下の様に書かれています

気道内分泌物の移動を目的として、声門を開いたまま強制的に呼出を行うこと

 

ただ同じhuffingでも末梢にある痰を出したい場合と、中枢にある痰を出したい場合との方法が異なるので注意して下さい

 

末梢の痰を出したい場合 

 → 中程度の吸気の後、軽く口を開いて、ゆっくり長く「は~~」と 胸郭と腹筋を使って息を絞り出す

 

そうしていると、徐々に痰が中枢付近に上がってきてゴロゴロとした貯痰留音などが聞こえてくると思います。

そうしたらの以下のhuffingで痰を口から出します

 

中枢の痰を出したい場合

 →  深吸気の後、可能な限り早く短く「ハッ、ハッ」と1~2回行う

 

 

今回、huffingの復習をしていたら「第17回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキストP211」に以下の役立ちそうないい文章を見つけたので最後に紹介して終わろうと思います。

強制呼出における呼気気流は気道中心部では層流であるが辺縁部では渦流を形成し、これがせん断力となって喀痰を気道壁から引き剥がす作用を持つ。またこのせん断力は気道粘液に直接作用し、一時的にその粘稠度を低下させて気道のクリアランスを改善させる。

 

一度、呼吸療法認定士の勉強した時にこのテキストは目を通したはずなのですが、スルーしていました(・_・;)

最近全然読んでなかったのですが、読みなおして見ようと思います。

 

 

参考・引用文献

第10515回 理学療法士講習会(応用編)「臨床における呼吸理学療法」H28.2.13~14 配布資料

第17回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキストP210、211

肺理学療法標準手技P42.43.千住秀明監修.医学書院.2008

 

 

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