非特異的腰痛の運動療法(荒木秀明 著)を読んでみた!

今月読んでみて良かった腰痛に関する本です

普段かかわっている患者さんにも多いですし、ステーションのスタッフにもなっている方が多いですね

 

 

腰痛に関しては心理社会的因子によるものが多く、いくつかある現在の腰痛ガイドラインでも重視すべきという事が言われています

NHKでも「ためしてガッテン」で特集していました

腰を伸ばす事を怖がってしまう事が原因で起こる悪循環を断ちましょうというものでした

あえて腰を伸ばす運動をする事で、その恐怖心を減らして腰痛を軽減しましょう!っていう認知行動療法についての話でしたね

 

コチラ

 

 

腰痛については15年ぐらい結構前から腰痛の大多数は器質的な変化を伴わないものが多いということが分かっていました

それを裏付ける様に、腰痛のない人でもMRI検査で6~7割の人が椎間板異常が見つかったり、何と椎間板変性のある(器質的な変化のある)人の方が腰痛が少なかった!とするようないう面白い論文もみたことがあります

椎間板の後方への出っ張りがあっても、結構吸収されちゃうんですね

 

 

ぼく今訪問リハビリで関わらせて頂いている患者さんの約3割は慢性腰痛を持たれています

神経症状が出ていたり(感覚障害や筋力低下など)、体位を変えても痛みが変わらないような強い腰痛(いわゆるレッドフラッグというやつです)は速やかに整形外科受診を勧めるのですが、そんな患者さんはいません

その殆どが今回のこの本の題名でもある器質的な変化による腰痛ではなく機能的な「非特異的腰痛」を持たれている患者さん達です

 

その治療・評価の一助になれば、という事で読んでみました

この本にはクリニカルリーズニング(臨床的推論)フローチャートとなっていて、病態の整理・分別が非常に分かりやすかったです

参照・引用文献をみていると著者の荒木先生は凄く多く文献読まれているようで、そこから生み出された評価の精緻さはこれぞ整形のPTなのかもしれません

 

正直すごいな、と思います

 

ぼくの学校のPT教官は全員AKA(今はAKA-Hに名前が変わっています)インストラクターということもあってか、腰痛といえばどうしてもAKA-H中心の評価・アプローチになりがちになっていました

それを修正してくれる様な本でした

 

またこの本を読んでみて、この中で紹介されている治療アプローチである「筋膜リリース」や「レッドコード」も面白そうという印象を受けました

よく都会のセラピストが運営しているリハビリに特化したデイでは使われているそうですね

興味の有る方も多いのではないでしょうか。

それについても大まかにか分かるようにこの本では紹介してくれています

 

多角的に腰痛をみる事ができれば治療成績も上がりそうです

 

新たな見方を提供してくれた本著に感謝。

 

 

どこかの誰かの参考にされば嬉しいです

がんばっていきまっしょい!

 

 

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