心リハ研修を終えてみて***⑭

無事に心リハ研修を終え一息ついたちんねんです、こんには

一昨日の夕方やわたメディカルセンターでの研修が終わり、昨日0時20分に今治に戻ってきました

本当にあっという間の研修でした

 

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名残おしい…やわたメディカルセンター

 

 

やわたメディカルセンターでは、いきなり愛媛から変なやつにも関わらず話をしてくれた患者さん方、お世話になった先生方やスタッフの方々、本当にありがとうございました

皆さんの善意で研修を終える事ができたのだと思っています

今回はぼくは心臓リハビリテーション指導士(以下、心リハ指導士)の資格取得のため、10症例の自験報告書の作成が困難だったため、この心臓リハビリテーション研修制度を利用させていただいました

 

 

なぜ四国にも研修施設があるのにわざわざ石川県まで来たのかというと、以前にも書きましたが研修プログラム維持期との関わりについて一番熱心に書かれていたため、ぼくは第一希望にあげさせてもらいました

実際に研修させていただいて、急性期・回復期から維持期を見越した関わりをされていて、本当にここで良かったと思っています

 

まず10症例の自験報告書を書き上げるのに手厚いサポートをして頂けたのはもちろん、様々な事を体験させていただけました

 

 

今回ぼくが体験させていただいた事の一部をこれから感謝を込めて紹介したいと思います

今年こちらの施設で心リハ研修を受けられる方々(あと6名いるらしい)、来年の心リハ研修の研修先を検討されている方の参考になれば嬉しいです

 

 

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1.自験報告書の作成のサポートが手厚い

心臓リハビリテーション学会のHPに自験報告書のフォーマットや書き方、不適切例などを紹介されていますが、実際に書くとなるとどのように書いたらいいのか本当に迷うと思います

また今後厳格化する旨もしれっと書いてあるので余計に不安ですね

しかし今回の研修では書き方についても学会ではこの様に書くべき言われている(特に運動処方の書き方)と詳しく教えていただけたので助かりました

ぼくはアホなので何回も同じ事を聞いしまったのですが快く教えていただけました

また心エコー検査の詳しい方法や、なぜその検査が行われて一体何がわかるのか、など心リハ試験用に対策しただけでは分からない様な事も心臓リハビリテーション指導士の臨床検査技師の方が丁寧に教えてくれました

薬剤についても心リハ試験対策用の知識では全然太刀打ちできなかったのですが、なぜこの薬剤が使われているのかも、むっちゃ説明していただけました

単に循環器関係の内服薬だから報告書に書いておこうと、いうだけじゃダメなんですね(・_・;)

 

 

例えばこんな感じ

薬剤溶出ステント(XIENCE ザイアンス)が入って間もない患者さんは基本的に2つの抗血小板薬が使われます

報告書にこのステントが入って間もない事が記載されているのに、抗血小板薬の記載が書かれていない場合は「なんで?」と突っ込まれます

ステントの太さによる違いはあるけれどが少なくとも6ヶ月以上服用しないといけません

服用しないとせっかく入れたのに詰まってしまいます

そのため薬剤溶出ステントはとってもいいステントなんですが、服薬コンプライアンスが高い患者(若い・認知面がしっかりしている・介護者がいる)じゃないと使われない事があるですね

またステントを入れた患者さんでも歯の治療などで出血が伴う場合はどうしたらいいのか?

出血が多そうであれば基本は循環器Drと相談

出血が少なければ出血が止まりにくいものとして歯科医が治療にあたる……そういうガイドラインも数年前に出ているなどなど、知らない事を色々教えて頂けました(・_・;)

 
  

 

2.多職種連携がすごい

研修中、ほとんど心臓リハビリテーション室にいたのですが、そのリハビリテーション室には、ぼくのような理学療法士以外にも心リハ指導士の資格をもつ臨床検査技師や看護師の方がちょくちょく来られていました

臨床検査技師が例え心リハ指導士の資格を持っていても心リハ室で過ごす時間というのは診療報酬上コストがとれないのに……どうして?

話をうががってみると病院長が多職種連携を重視されているため自分は心リハ室に来れています、と教えていただけました

定期受診や急性増悪の際には、患者さんはまず検査をされますが、その臨床検査技師の方はその時から情報収集して心臓リハビリテーション室のDr、NsやPTに伝え、情報を共有したりしているそうです

すげえ!

また定期受診の際に心リハ外来をされる方には、心リハの時間と被らない様に検査時間を密かに調整してくれているとのこと

その気配りは本当にありがたいですね

Drに言われたから機械的に検査という訳ではなく、心リハ指導士の目で評価もしながら検査をされるので検査の深みも違うし、Drの意図する所も理解しやすいとおっしゃっていました

 

 

また心リハ指導士のPTが患者さんが自転車エルゴで運動している時に栄養の面、心理面、睡眠に関して結構話しかけているのにはびっくりしました

PTなのにですよ

確かに運動も大事だけど、栄養・睡眠・服薬・禁煙の状況・心理面・自己管理・定期検査の状態が分らなければ運動の効果は少ないため聞かれているそうで、栄養面でちょっとこれはと思ったら管理栄養士の人に話を振って患者さんと話をしてもらう事もあるそうです

すげえ!

 

研修中、心リハ指導士の方が患者さんが自転車エルゴを一生懸命漕いているのにむっちゃ話しかけているので邪魔になっているんじゃないの?、と心配だったので話を伺ってみました

すると心電図などのモニタでも確認してはいるけど話ができる程度の運動負荷がちょうどATあたりなので負荷をかけすぎていないか確認のためにも敢えて話をするようにしている、と笑顔で教えて頂けました

あ~~確かにそういう評価法があるという事を本で見たような…

実際にそういう場面を5日間毎日見ることができたので良かったです

 

 

こちらの心臓リハビリテーション室では、入院中の患者さんが自転車エルゴを漕いでいるその真横で、外来で心リハに来られた患者さんがエルゴを漕いでいます!

入院中から退院した後こういうふうに通ってリハビリするんだという流れが、自然と分かりやすい工夫がなされていました

またその心臓リハビリテーション室が、患者どうしが関わり合いをもつ場となっているそうです

(意識してそうなるように仕向けているそうです)

そこからグループが作られ、隣に併設されたスポーツ施設をグループで利用されているケースもあると伺いました

外来リハビリからそのスポーツ施設を利用される方には、注意点等も施設のスタッフの方に伝えるようにされていると伺いました

施設間の多職種連携もすごいですね

 

 

 

また病院長が書かれた他職種連携について触れられている論文も以下の様にJ-stageで公開されていますので、一度読まれてみることをおススメします

このような意図があって意識してされている事がわかります

患者アドヒアランスをいかに高め, 維持するか

 

 

また今回の研修で睡眠の大事さも教えてもらいました

特に循環器疾患を持っている患者さんにはOSASなどの睡眠障害をもっている患者さんが本当に多いという事。

その睡眠障害が循環器疾患を悪化させる要因となっているという事を恥ずかしながら今回の研修で知りました

勉強不足ですね(・_・;)

 

 

 

3.在宅でも評価できる指標を教えてもらえる

病院はCPXがあるから運動耐容能がしっかり数字で評価できるのですが、、在宅ではそういった機械がないため評価できないのではないかと思っていたのですが、今回の研修で在宅でもできる客観的な評価法について教えて頂けました

それは膝伸展筋力(体重比)握力6MD(6分間歩行テスト)です

 

運動耐容能が5METS以上あるかどうかが目指すべき体力の指標で、5METS以上あれば冠動脈疾患の予防や生命予後が有意によいみたいなんでね

なので5METS以上になる様に有酸素運動やレジスタンストレーニングを行っていく必要があるんですね

膝伸展筋力(体重比)では46%以上か、握力では男30kg以上,女20kg以上か、6MDでは540m以上歩けているか、が指標になる訳なんです

 

またいういった様に数字でしっかり表せれる事が患者さんのモチベーションや自己管理に役立つ事も教えていただけました

ちょうどぼくの所属する法人病院にはHand held dynamometerがあるそうなのでできそう

 

 

 

4.CPXを被験者として体験させていただきました

 心リハ指導士の試験勉強でCPXからATを求める様な事はペーパー上ちょっとはできる様になりましたが、実際にCPXの機械を見たこともなければ触った事もありません

今回の研修では実際にDrが患者さんにCPXをしている所からフィードバックしているところまで見学させていただいたり、自分が被験者となってCPXを体験する機会を与えていただけました

CPXの検査結果を患者さんに伝える時にもDrは服薬・禁煙だけではなく、運動や食事や定期検査の重要性もかなり強く患者さんに伝えられていました

これだけしっかり患者さんに言っていただけると運動に対する患者さんのモチベーションも上がりやすいので、ぼくらセラピストは仕事がしやすくなるのですないか、と思われました

 

また今回ぼくがCPXを被験者として体験させていただいたのですが、どんだけ苦しいか実感する事ができました(・_・;)

Rも1.15以上いけているので十分な負荷を体験できているのではないでしょうか?

患者さんはこんな厳しい検査をしてるんですね

 

ぼくの検査結果を晒しておきます

1

 

2

習慣的に自転車エルゴを漕いていたのでペダリング時のブレが少なかった様で、AT もRCも比較的わかりやすくて良かったです

測定後にこの検査結果から、ATとPeak時のVO2、HR、VO2/W、VO2/HR、LOAD、METS、Ti/Ttot と、min VE/VCO2、VE vs VCO2 slope ⊿VO2/⊿Load、%AT、%peakVO2/W、%peakVO2/HRを求め、臨床検査技師の方に答え合わせしてもらえました

実際に求める所まで経験できて良かったです

 

 

 

5.在宅での自己管理方法も教えてもらえる

外来で心臓リハビリに来られた患者さんは、こちらの病院が作成したビデオを見ながらテレビの前でウォーミングアップ10分をしてから、心リハ指導士監視下で自転車エルゴやトレッドミルなどの有酸素運動20分した後、またビデオを見ながら自重のレジスタンストレーニング20分をして、クールダウン10分されていました

今回の研修では、この具体的なウォーミングアップやクールダウン方法、自重によるレジスタンストレーニング方法を学ぶ事ができました

これらの運動は在宅でもできますし、患者さんに聞いてみると「専門の人がいる中で運動することで、家でもこのぐらいの運動をしてもいいんだ、という安心感につながる」との発言も聞かれました

とってもいい自覚的運動強度の目安になっている様子

また人によっては有酸素運動としてインターバルトレーニングもされておりそのプロトコル(手順)も教えて頂けました

 

 

 

 

6.和温療法を体験させてもらえました

心臓リハビリテーション室と循環器疾患のある患者さんの集まる病棟に和温療法が行える装置があるのですが、ぼくも体験させてもらいました

電話ボックスのぐらいの大きさの中に座って行う乾式サウナなのですが、それほど温度は高くないのですが毛布に丸まって座っているので結構な発汗がみられます(・_・;)

サウナからでると今後はベッドに30分ぐらい毛布をかぶった状態で臥床

この時の発汗はサウナの中にいる時よりも多く身体の芯から温まる感じを実感できます

この温熱による血管拡張が心不全の患者さんやASOの患者さんに著効がみられる時があり、好んで治療をされている患者さんもいるそうです

和温療法は高度先進医療にあたるそうなのですが今回体験できて良かったです

 

和温療法についてはこちらのサイトが詳しいです

和温療法とは | 和温療法 WAON THERAPY

 

 

 

まとめ

まだまだ体験させていただいた事はあるのですがこのあたりにしておきます

どうでしょう参考になりましたでしょうか?

ぼくのように維持期に関わっている方には本当におススメの病院だと思います

研修に向けて知識面については色々準備はしてきたつもりでしたが、心リハ指導士試験対策の勉強だけでは圧倒的に足らない事も痛感させられました

中でも比較的やっておいて良かったと思われたのが安達先生のCPXの本を読んでおいた事だと思います

自分がCPXを体験させてもらった後、臨床検査技師の方からATやRCPを見つけ方を聞かれた時に戸惑わなかったので助かりました

安達先生ありがとう

 

最後に今回の研修に関わっていただけたやわたメディカルセンターの患者さんの皆様、スタッフの方々、長期の休みも許してくれたぼくの担当の患者さん、ステーションの皆様ありがとうございました

 

 

どこかのだれかの参考になれば嬉しいです

頑張っていきまっしょい!

 

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