呼吸の勉強会に行ってきた(第37回愛媛呼吸リハビリテーション研究会)

今回も愛媛呼吸リハビリテーション研究会の勉強会に参加させていただきました

 

HPはコチラ

愛媛呼吸リハビリテーション研究会(理学療法士、作業療法士、看護師、言語聴覚士)

 

今回も勉強会があるのに気付かず締め切りが過ぎてから連絡させていただいたのに、無理を言って参加させて頂きありがとうございました m(_ _ )m

こちらの勉強会は500円というこちらが申し訳がないような価格で受講できます

 

今回は会場が松山市民病院だったのですが、2年ぐらい前に病院の立体駐車場ができたので車を駐めるのが便利になりました

勉強会の受付の際に使える駐車券も頂けました

 

 

今回は愛媛大学医学部附属病院の山田貴代先生が「呼吸リハビリテーションの基礎」、四国がんセンターの濱田麻紀子先生が「肺がんのリハビリテーション」について、それぞれ1時間30分程度の講義をしていただけました

 

今回もぼくの復習を兼ねて記事を書いていますが、ぼくの頭を通したものなので先生方が伝えたかった真意とは異なるという事をご理解の上読んで頂けたら助かります

 

 

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山田先生の講義

先生の講義では呼吸リハビリテーションを行う上でベースになる解剖・生理についての話をして頂きました

 

愛媛大学医学部附属病院で働きながらリハビリの学校である愛媛十全学院で講師もされている関係か、人体解剖の写真を沢山みせて頂けました

ぼくも学生の時に大阪市立医大で献体の解剖実習に参加させて頂いたのですが、その時は全く呼吸筋に関しては意識していない状態だったため、横隔膜や外内肋間筋などをしっかり見ていませんでした(・_・;)

その時は四肢の大っきな筋ばっかりに注目していました、非常にもったい事をしたと反省

今回呼吸筋をしっかり見る事ができたので良かったです

 

 

また肺葉の個体差も実際に写真を見せてもらいながら説明をして頂けました

肺葉ってのは上葉・中葉(上葉舌区)・下葉ってやつです

 

写真 2017-05-21 16 48 28

東京慈恵会医科大学柏病院 様より引用改変

 

殆どの参考書には上の図の様に、左の上葉と上葉舌区の境目は肉眼ではわからない様に書かれているのですが、今回右肺の様に上葉と中葉がしっかり分かれている写真をみさしてもらいました

 

初めてです

 

むっちゃ個体差があることを実感できました

排痰のため体位ドレナージをする際に実際の肺をイメージしながらしますが、今回の講義のおかげで想像が捗(はかど)るような気がします

 

 

またCOPDの患者さんの肺胞壁が壊れていたり、肺水腫の状態の肺胞の様子や無気肺で肺胞が潰れている状態の染色像も見せて頂けました

 

 

染色像はこんなの

SSS

コ・メディカル形態機能学会 様より引用

 

今回肺胞壁が壊れて端の弾性線維が糸の様にくるまっている画像も見せてもらえました

今までもほとんど模式図のみでの理解だったので実物はとっても新鮮

 

 

また癌や心不全で胸水が溜まった写真をよく見られる事があると思います

 

こんなの

E38389E383ACE3838AE383BCE382B8E38182E3828CE38193E3828CCR3

やさしイイ呼吸器教室 様より引用

ぼくは胸水が増えてくると単に重力で影響で下のから溜まっていっていくものと思っていました

今回の先生の講義で、そもそも肺には肺が膨らんだ時用の余分な空間がとられていて、その空間に胸水が貯まっていくという事を知りました

もともとスペースが確保されているのですね

その名前が 肋骨横隔洞肋骨縦隔洞 らしいです

 

clip_image002

+医療従事者と患者の広場+  様より引用

 

他にも酸塩基平衡などの生理学的な事も説明して頂けました

酸塩基平衡の見方は去年の宮川先生達の講義で紹介されていた方法でした

 

知らない方はコチラからどうぞ

酸塩基平衡の見方(呼吸の講習会の復習①)

 

 

今回1時間半という短い時間に解剖生理をここまで簡潔にまとめるのは大変だったと思います

普段このように一通り復習する機会は少ないので、とっても助かりました(^^)

 

 

 

濱田先生の講義

先生は「肺がんのリハビリテーション」について話をして頂けました

ぼくの臨床でもがんを合併している利用者さんに関わる事が多いため、興味深く聴かせて頂きました

 

がんなのにリハビリって思われる方もいるかもしれませんが、動けるような方の場合だったら、安全に楽に移動できる様な環境を整えてあげる事で低活動にともなう廃用(デコンディションニング)の予防になったり、介助する家族の負担の軽減になったりするんですね

またたとえ動けなくなってベッド上での生活となってしまった方でも、不動に伴う痛みの軽減だったり、介護している家族の介助方法の指導だったり、やる事ややれる事は沢山あります

あるいは例えがんになってなかったとしても、維持期(生活期)でいい身体の状態を保つという事が術後のせん妄の予防などに繋がる事が言われています

 

今回の先生の話では、肺切除の術式からステージ別の治療、周術期リハビリの内容・評価や注意点、リハビリの有効性、先生の勤める四国がんセンターでのリハビリプログラムなどを紹介して頂けました

 

がんでは男性では胃がん、女性では乳がんが一番多いのですが、四国がんセンターでは肺がん症例が一番多く(手術も年間220例ぐらいある)、ほぼその全例にリハビリスタッフが関わられているとの事でした

それで今回のテーマに「肺がんのリハビリテーション」を選ばれたのではないかと思われます

 

今回の先生の講義では、各種エビデンスを紹介して頂きながら、特に周術期のリハビリについて具体的に説明していただけました

急性期から大分離れているぼくにとっては新鮮で知らない事も多くあり勉強になりました

 

SSS

ファーマトリビューン 様より引用

 

がんの患者さんの評価の1つとしてよく見かける上記のECOG  PS イーコグ・ピーエス)ですが、スコアが3~4になると化学療法など積極的な治療が行われなくなるため、PT( 理学療法士)としてPSを良い状態で保つようアプローチする事も役割の1つと言われていました

 

 

また周術期のリハビリで気をつける事の1つとしてrefilling(リフィリング)に注意する事を教えてもらいました

Opeに伴う侵襲で全身炎症がおきて血管透過性が亢進し、水分がサードスペースと呼ばれる部位に移動

そのため血管内脱水が起き、血圧低下乏尿を引き起こしてしまう

そのため通常輸液して脱水改善を図るが、時間経過とともにサードスペースから水分が戻ってくる(= refilling)ため、循環血液量が過大となり、心不全や肺水腫を引き起こす事がある

機序もわかりやすく説明していただけました

 

 

また患者教育に国立がん研究センターがん対策情報センターのパンフレットを使われている様子

このパンフレットはネットでも公開されています

 

特に「208号 がんの療養とリハビリテーション」 と 「209号 肺の手術を受ける患者さんへ 手術前後のリハビリテーション」は特におススメ

見たことがない方やがんの患者さんのリハビリについて抵抗のある方は一度ご覧になってみてください

非常に分かりやすいですよ

 

コチラ

がんと療養シリーズ:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

 

 

今回、講義をしていただけた山田先生、濱田先生、そして会場の準備等していただいたスタッフの方々ありがとうございました

学んだ内容を普段の臨床に落とし込んでいこうと思います

 

 

 

 

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今回、松山まで行った目的は先生方の講義を聴くのがメインの目的だったのですが、実はもう1つ目的がありました

それは先月作った車内用のベッドや棚で、車の運転に疲れた時に車内で首の後ろや腰のあたりをフォームローラーで快適にゴロゴロできるかどうかを確かめる事でした

 

 

実際に確かめてみた

 

今治から松山の会場である市民病院まで車で1時間程度と短時間ですが、いい感じに首の後ろが重だるくなってきました

講義を受ける前にさっそくゴロゴロしてみる事に

 

 

運転モードからベッドモードにチェンジするのは1分もかからず非常にスムースに可能

さっそくベッドにファームローラーを置き、その上に首を載せゴロゴロしようとした時、立てた膝に棚が思っきり当たっている事に気がつきました

写真 2017-06-03 17 55 33

 

オーマイガッ!!

 

 

もちろん膝を立てなくても首の後ろをゴロゴロさせる事はできますが、首を押す圧が弱いんです

 

極端にいうと、膝をしっかり立て体重を足裏と首だけで支えるようなブリッジの形にすると首になかりの圧をかける事ができます

その圧をかけた状態でローラーを前後に動かすのが非常に気持ちいいんですね

 

それができないというのはつらい……つらすぎる

 

 

 

写真 2017-06-03 18 11 20

 

この棚の高さがあと10cm高ければ膝を立てても十分ゴロゴロできます

 

 

何とか心臓リハビリテーション研修に行くまでに棚の高さを10cm高く改造してみようと思います

研修に行く前に気づいて良かった

 

 

どこかの誰かの参考になれば嬉しいです

頑張っていきまっしょい!

 

 

 

 

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