カトレアの勉強会に参加したよ(アミティーザと認知症の話)

はじめに

今月も第一病院で勉強会(カトレア会)があったので参加してきました

製薬会社の方が「アミティーザ」という下剤の説明があった後、武田脳神経外科の武田Drより「認知症」について話をして頂けました

写真 2016-08-20 17 58 03

今回も 「サンドイッチ」 と 「飲み物」 付きで参加費 100円でした

「サンドイッチ」もその辺りのコンビニのではなく、今治で美味しいサンドイッチ屋さんのバンブーのです

ありがたや…

 

第一病院以外の聴講者も受け入れてくれているので、興味のあるテーマなら是非参加する事をおススメします

参加希望の方はコチラのHPから連絡するといいですよ

社会医療法人真泉会 今治第一病院

 

 

 

 

製薬会社さんの話も武田Drの話も面白かったので、忘備録を兼ねてまとめてみます

ただ今回の僕が書く内容は僕というフィルターを通したものなので、講師の方の真意とは異なるということをご了解の上、参考にしていだけたらと思います

 

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製薬会社さんの話(アミティーザ)

・「アミティーザ」はラキソベロン発売以来32年ぶりに発売された新薬(2013年発売)

・従来よく使われている下剤である 便の水分量を増やすマグミット(カマグなど)や 腸を刺激して動かす刺激性下剤(プルセニド,ヨーデルなど)とは作用機序が異なり、大腸ではなく小腸で水分を集め便通を良くするという作用のため、以前の薬では便通がよくならなかった方にも適応がある
 ⇒ これはとっも嬉しいですね

・作用機序の図

A1アミティーザポケットカードより引用

マグミット長期使用でも効果が持続するというメリットはあるが、特に高齢者で腎機能が低下した方には「高マグネシウム血症」のリスクがあるため厚労省から注意喚起されている
 ⇒ マグネシウムが微量吸収されてしまうそうです、通常の腎機能のある方なら排出され問題ないそうですが、腎機能が低下している高齢者の方などは蓄積することで悪影響が出てしまう様です。そういったリスクがアミティーザにはないのはいいですね。

刺激性下剤のデメリットとしては長期使用で徐々に効果が低下、大腸黒皮症、結腸の拡張や変形、大腸癌の発生リスクなどがある
 ⇒ パーキンソン病の方で刺激性下剤をかなり長期に服用されていた方が巨大結腸と診断を受けていた事例を担当した事があります。なぜ巨大化したのか不思議に思っていたのですが、ひょっとしたら下剤の影響なのかも、と今回の講義を受けて思いました

 

・「アミティーザ」という薬は服用によって血中電解質の影響が全くないため、飲み合わせに注意を要さない

・オピオイド(医療用麻薬)を使う方は副作用で強い便秘になってしまうことが多いが、このアミティーザはその様なオピオイド系の便秘に対しても有効性が高い。その他薬剤因性の便秘に対して効果がみられる。
 ⇒ ターミナルやパーキンソン病の薬の副作用で便秘で悩まれている方には福音となるかもしれません

 

・「アミティーザ」使用により便の固さもブリストンスケールで4前後で良好な結果となっている
 ⇒ 以前の薬では同じ水分のin-outでも、同じ量の下剤を服用しても便の性状が一定せずに悩まれている患者さんも多いので、助かるかもしれません

78_bristol_scale (1)ナースの星Q&A様より引用

今回発表されたのは製薬会社の方なので、売るためにいい事ばっかり言われるのは当然としても、こういう薬があると知っておくのは医療従事者としてメリットはあるのではないか、と思います

 

 

認知症の話(武田Dr)

・認知症は(薬では)あまり良くならない

・アルツハイマー病の原因となるアミロイドβ(ベータ)は発症する20年前から増加している。そのあたりから治療しないと発症してしまうと言われている
 ⇒ 検査を受ける人も少ないと思いますし、もし検査で増加している事が分かったとしても、治療を20年も前から開始する様な人は少なさそう。

 

・アルツハイマー病で幻覚のある様な方には「リスペリドン」という薬が使われるが、服用をやめてしまうと症状が出現する
 ⇒ この薬で治癒する訳ではなくて、症状を抑えているだけ

・アルツハイマー病にもパーキンソン病の様に脳深部刺激療法(海馬領域を刺激)がされる様になったが、上手くいったという報告はまだない

 

・アルツハイマー病の患者さんのips細胞を用いた研究で、アミロイドβ というタンパク質が細胞内に蓄積するタイプがあることが明らかになった。細胞内に蓄積したアミロイドβは塊となり細胞内ストレスを引き起こす。しかしDHA投与によりそのストレスは軽減(DHAを投与すると脳細胞死の割合が32%から15%に減少)。しかしDHAの濃度を高め過ぎても脳細胞のストレスとなることもわかった。
⇒ どれだけの量のDHAが脳内に移行したらいいのかまだよく分かっていないようです。よく市販されているサプリメントのDHAは一体どれだけ脳内に移行しているのでしょうか?気になる所です。摂り過ぎたらマイナスになるということを知っている方は少ないんじゃないでしょうか。

 

・認知症予防には運動がよい(12月4日,イギリス,コクラン共同計画)
⇒ 認知症の治癒の方法がない中で、生活の質を改善する方法が重要だとする意見もある

 

・2015年1月の段階で認知症の治療(薬)は失敗した、と研究者の間では認識され、 大手製薬会社が認知症治療薬開発の資金を撤退しようとしている。 薬に頼らない認知症症状の改善・予防に意識が向きはじめている
⇒ こういう大きな流れを知る機会がなかったので助かります

 

 

01-500x310アットホーム介護様より引用

 

・脳を使いながらできる運動(サッカー・ゴルフ・ゲートボール)などが有効

・MCI(軽度認知障害)の段階でデュアルタスク(二重課題)をする事が有効(=コグニサイズと呼ばれている)

・有酸素運動によりBDNF(脳由来神経栄養因子)を活性化し海馬量を増やす、と言っている国立長寿医療センターの先生もいる

⇒ BDNFは以前に僕が記事にしたミオカインの1つ様です。興味のある方はどうぞ。

「運動」は最良の薬!(呼吸の講習会の復習⑤)

 

・社会生活に支障がないのが加齢にともなう物忘れ、支障となるのが認知症、エピソードそのものがごっそり抜けてしまう

前頭側頭葉型認知症  昔はピック病と呼ばれていた 

・レビー小体が現れるのが、脳幹中心ならパーキンソン病、後頭葉(視覚情報の中枢)中心ならレビー小体型認知症

・アルツハイマー病 : 側頭・頭頂葉型の脳萎縮。脳室の下角が拡大(海馬の萎縮)

・CBD(皮質基底核変性症) : 他人の手徴候。パーキンソン症状(+)

・進行性核上性麻痺 : 上下の眼球運動が行えなくなるため、下を向けなくなる転倒しやすい。パーキンソン症状(+)

 

【よくなる認知症】 アルツハイマーと 鑑別するためにXp・CT検査を行う

・慢性硬膜下血腫 

・正常圧水頭症 : パーキンソン病様の歩容

・甲状腺機能低下症、悪性貧血、ビタミン欠乏症(以前に胃がんの手術を受けている人)、うつ病

 

・HDS-R≧21で正常

・HDS-Rの検査中にみられる 「振り返り現象」(質問したら後ろに座る家族に向かって振り返る)はアルツハイマー病に特徴的

・SRQ-D:軽症うつ病スクリーニングテスト

 

・認知症の治療 : 介護も治療。アニマルセラピー(本人が動物に対して優しく接する事、優しく接される事で情緒が落ち着く)

・認知症の治療薬 : 進行予防として投与、必ず出すわけではない。 活性化したい時には、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(ドネペジル) 。抑制的に使いたい時にはNMDA阻害剤(メマンチン) 

 

認知症は脳の糖尿病ではないかとする考え方があり、DMの薬(ピオグリタゾン)を投与した所良好な結果が得られたとする研究がある(Heneka.2015)
⇒ おそらくこの論文だと思われます。最近COPD も糖尿病と同じという方もいるので、いろいろ繋がってきていますね。面白い。

COPDは糖尿病と同じ?(呼吸の講習会復習④)

 

 

 

 

今回も興味深い話をして頂いた講師に方々、勉強会を企画・運営して頂いた第一病院のスタッフの皆様ありがとうございましたm(_ _ )m

 

 

 

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