今治保健所主催の講義(在宅神経難病患者の摂食嚥下のリハビリテーション)

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本日、東予地方局今治支部4階大会議場で講義がありました。

1 四国中央市のHITO病院 和田先生(ST)、西原先生(OT)が「接触・嚥下障害への対応と在宅でできるリハビリ」というテーマで講義をして頂きました。

 

講義中、メールで当会場に送られたはずのスライドがプリントアウトされてなかったり、動画が再生されなかったりするハプニングもありましたが、お2人とも臨機応変に対応されていました。

もし自分が同じ立場だったらうまく対応できるだろうか、たぶんテンパるんじゃないか…と来週の講演がちょっと心配になってきました。

 

講義の内容は摂食・嚥下のメカニズムについて解剖学的な所から評価・対応法まで分かりやすく説明していただけました。

  在宅で食物形態や食事方法を決める際には、嚥下可能かどうかの評価が必要なのですが、在宅では病院でする様な内視鏡での検査やVFなどをする事は出来ません。

そこで重要になるのがベッドサイドでの評価ですが、改訂水飲みテストなど簡便な評価バッテリーもありますが、今回の講義では頸部聴診法について紹介して頂けました。

その聴診によって、嚥下の様子がある程度詳細に予測できる事も教えてもらうことができました。 肺理学療法でも頸部を聴診する事はあるのですが、主に肺内での狭窄音(ウィーズやロ-ンクス)のスクリーニングで聴く程度なので新鮮でした。

 

また実技において、隣に座られた知り合いのケアマネさんに脇腹を突かれた影響もあるのですが、今回も患者役として実技に(すべて?!)参加させていただきました。

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 今回初めて和田先生から一連の口腔ケアをしてもらい、 される側の患者さんの気持ちを少し理解できる貴重な体験をさせてもらいました。 ケアを実施する際の患者さんとの距離のつめ方にかなり配慮されていました。 口というデリケートな部分だけに必要なのかもしれません 拒否があると開口してくれないし、 まぁKポイントなど無理に開口する方法もありますが、 ケアされる側もする側を気分よくいたいですから必要なことだと思います。

 

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また西原先生からは摂食の際の車椅子のポジショニングという事で被験者になりました。

座面の撓(たわ)みを取るために薄い板をクッションの下に置いた場合と、クッションのみの場合での座位での上肢などの動きやすさや視線の違いを実感できました。

坐骨結節にちゃんと荷重がかかると動きやすいですね。 仙骨座り(いわゆるずっこけ座り)ではこうは動きやすくはないですし、食べ物がかなり見難いと思います。

 

加えて、体幹とバックレストとの隙間をある程度埋めるため分厚いバスマット(以前ipad miniのスタンドで使ったものと同じ!)を腰回りに設置した場合とそうでない場合との安定性の違いも実感しました。

 

隙間を固いものでスカートガードと体幹を完全に詰めてしまうと逆に動きにくくなってしまうため、その微妙な加減が難しそうです。

 

貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。

 

 

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